生産

地下から産出する天然ガスには、炭酸ガスや水分などの不純物も含まれています。それら不純物を取り除いてパイプラインで送出するための処理プラント(天然ガス生産処理施設)を設置しています。
プラントでは、降積雪対策、更に主要機器の二重化などにより、24時間365日ノンストップの生産体制を整備し、超高圧である坑井からプラント内部まで、コンピュータによる集中監視制御システムを用いて、効率的なオペレーションを行っています。
また、越路原プラント、親沢プラントではエネルギーの利用効率の高い天然ガスを利用したガスタービン・コージェネレーションシステムを導入し、電力供給及び排熱利用の有効活用を行いながら操業しています。
地下貯蔵

天然ガス地下貯蔵とは、地下の地質構造内に天然ガスを圧入して貯蔵し、夏冬や一日のうちの時間的な需要変動に対処するため必要時には圧入した天然ガスを排出させる技術です。タンクの代わりとなる地下の構造は主として枯渇した油・ガス田が利用され、欧米では600ヶ所以上、日本でも数ヶ所で稼働している安定したガスの貯蔵技術です。当社でも、南長岡ガス田近傍の関原ガス田(1968年枯渇)を有効活用し、緊急時にはいつでも天然ガスを供給できる体制を整えています。

発電への応用

越路原プラント隣接地に、出力約5万5千kWの高効率ガスタービンコンバインドサイクル火力発電所を建設し、小売電気事業者向け電力卸供給事業を、2007年より開始しています。
この事業では、発電燃料として南長岡ガス田で生産する天然ガスを使用しています。安定的な燃料調達が可能であるという当社独自の強みがあります。
発電した電気は、発電所から東北電力株式会社来迎寺変電所まで、専用の送電線を経由し送電されています。
