株式会社INPEX
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株式会社INPEX(以下、当社)は当社子会社のINPEX Browse E&P Pty Ltd (以下、IBEP社)を通じて、2022年よりオーストラリア北部準州ダーウィンの沖合約260キロメートルに位置するGHG*2アセスメント鉱区G-7-AP鉱区(以下、本鉱区)にて、パートナーであるTotalEnergies CCS Australia Pty LtdおよびWoodside Energy Ltdを含むボナパルトCCS*1共同事業体(以下、本事業体)としてボナパルトCCSプロジェクト(以下、本事業)の評価作業を行っておりますが、このたび本事業の開発に向けた概念設計(Preliminary Front-End Engineering Design/Pre-FEED)を開始することとしましたので、お知らせいたします。
本事業は、将来的に世界最大規模のCCSプロジェクトとなることが期待されています。
*1 CCS (Carbon Capture and Storage): 二酸化炭素(CO2)の分離回収・貯留
*2 GHG (Greenhouse Gas): 温室効果ガス
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G-7-AP鉱区ロケーション
本事業の開発に向けた概念設計を開始する背景には、エンジニアリング概念の選択及び総合的な評価作業が無事に終えられたことが挙げられます。同評価作業においては、1,800平方キロメートルに亘る三次元地震探査及び二つのCCS評価井の掘削が行われ、本鉱区が位置するボナパルト堆積盆地に高品質の塩水帯水層貯留層及び安全且つ恒久的な炭素貯留に適した厚い遮へい層が存在することが実証されました。
本事業体は、将来的に年間1,000万トン以上の潜在的な炭素貯留能力を有する、オーストラリア北部沖合に位置するボナパルト堆積盆地にCO2を安全かつ恒久的に輸送し、貯留することを計画しています。また、本事業体は2030年頃にCO2の圧入を開始する予定であり、本事業がオーストラリア北部及びアジア太平洋地域の脱炭素化に大きく貢献することを期待しています。
本事業体は現在、オーストラリア政府当局によるGHG圧入ライセンスの取得に必要なGHG圧入貯留層認定宣言を行うべく、貯留層評価データの詳細分析を実施しています。
また、当社が操業主体(オペレーター)を担うイクシスLNGプロジェクトには本事業の主要な潜在顧客としての期待が寄せられています。
パートナー社名 | 参加権益比率 |
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INPEX Browse E&P Pty Ltd | 53パーセント(オペレーター) |
TotalEnergies CCS Australia Pty Ltd | 26パーセント |
Woodside Energy Ltd | 21パーセント |
以上