I-RHEX(INPEX Research Hub for Energy Transformation(EX))は2022年2月に石油天然ガス開発技術のクリーンエネルギー技術への応用や先進技術(CCUS、低コスト水素製造等)の研究・開発を行う開かれた拠点となります。I-RHEXでは当社の有する既存石油開発技術の応用に加えて、広く企業・大学・研究機関との連携、共同研究による先端技術の開発を推進し、当社の Energy Transformation(EX)への対応を進めるとともに、広く社会の EX に貢献できる技術開発のネットワーク拠点(Hub)としての役割を果たしていきます。
I-RHEXにおける研究テーマの一例
ゼロエミッションエネルギーサイクルの開発
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軽金属と水素及び二酸化炭素の反応を利用し、効率的なエネルギーの運搬と炭素の固定化を達成します。
軽金属を媒体として、水素の輸送と二酸化炭素の捕捉・固定化を1サイクルとして行うことで、全体としてカーボンネガティブなエネルギーサイクルとすることが可能となります。
メタン分解によるフレアガス削減
一般に比較的小規模な油・ガス生産設備から排出されるガス(フレアガス)を削減・有効利用することは困難とされており、多くの原油処理設備で焼却処理を行い、CO2を排出しています。メタン分解技術を応用してこのフレアガス中の炭素分を固定化し、大気中へのCO2排出削減が可能となります。
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DACによるCO2捕捉
ネガティブエミッション技術であるDAC(Direct Air Capture)はネットゼロカーボン社会に必要不可欠な技術です。DACにより大気中のCO2を直接回収し、地下貯留技術と組み合わせることで大気中のCO2の削減が可能となります。
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SAF製造プロセス
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廃棄物を原料として、低環境負荷となる航空燃料、SAF(Sustainable Aviation Fuel)製造プロセスを開発します。原料となる廃棄物から、熱分解及び部分酸化反応によって、燃油合成反応の原料を生成させることで、従来のSAF合成プロセスより効率よくSAFを製造することが可能となります。
技術研究所(I-RHEX拠点)
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