ノルウェーにおけるスノーレプロジェクトほか

当社は、株式会社INPEXノルウェーの100％子会社であるノルウェー現地法人INPEX Idemitsu Norge AS（以下、IIN社）を通して、複数のプロジェクトを操業しています。 IIN社は、北部北海・ノルウェー海北部・バレンツ海に多数の石油・天然ガス生産・探鉱鉱区を保有し、1992年から生産を開始しているスノーレ油田はそのなかでも最大の生産規模を誇ります。その他に、フラム油田、ベガガス/コンデンセート田、デューバ油ガス田を含む8の油田で現在生産を行っております。生産された原油や天然ガスの多くは欧州市場に販売しており、欧州におけるエネルギー供給の一翼を担っています。

当社は、IIN社を通じて、ノルウェーが実施した2024年Awards in Predefined Areas （APA）ラウンドに参加し、北海北部、ノルウェー海南部、ノルウェー海北部に位置する鉱区の8つのライセンスを落札しました。IIN社は既存のフラム油田やスノーレ油田等から安定的に生産操業を行う一方で、積極的に探鉱活動も進めています。今般落札したライセンスは、将来的に既存・周辺アセットとの共同開発の可能性も視野に入れており、当社の事業ポートフォリオの更なる拡充に資することが期待されます。今後も、複数の既発見未開発油ガス田の開発を検討し、同地域におけるエネルギーの安定供給を目指します。

ノルウェーは、石油・ガス開発を同国における主要事業として位置づける一方で、洋上風力発電をはじめとした再生可能エネルギー開発やCO2を分離し地下に圧入・貯留するCCS事業等の低炭素化・脱炭素化の取り組みの先進国でもあります。当社は、2024年12月に、IIN社を通じて、Sval Energi AS社から同社が保有するTrudvang CCSプロジェクトの持分を取得することに合意しました。本プロジェクトへの参入は、当社にとってノルウェーにおける初めてのCCS事業への参入となります。