現代

くらしの中のガス

わたしたちのくらしの中で、ガスはどのようなところに使われているのでしょうか。

まず、家の中を調べてみましょう。たとえばキッチンでは、ガスコンロやガスオーブン、ガス湯わかし器などにつかわれ、料理や洗い物に役だっています。また、おふろ場ではお湯をわかす熱源や、洗濯物の乾燥につかわれています。リビングでは、床暖房やヒーターとして、部屋をやさしく暖めてくれます。

オフィスや工場など人がたくさん集まる場所でも、室内の冷暖房用としてつかわれています。町では、自動車を動かす燃料としてガスは活躍しています。現代の生活で、ガスはなくてはならないものになっています。

ガスの利用方法については、「天然ガスって何?-その他の利用」も見てください。

有害物質排出比較(石油を1とした場合)

有害物質排出比較グラフ

このグラフを見ると、天然ガスは石油や石炭と比べて環境に悪い排出ガスが少ないことがわかります。とくに、SOxはまったくありません。

SOx:硫黄(いおう)酸化物(さんかぶつ)
石油・石炭などに含まれている硫黄分が燃えることによって硫黄酸化物が空気中に排出されます。この物質が木々を枯らす酸性雨の原因となっています。
NOx:窒素(ちっそ)酸化物(さんかぶつ)
一酸化窒素(NO)・二酸化窒素(NO2)などの窒素酸化物(NOx)は、主に化石燃料を燃やすことで発生します。これを排出しているのは工場のボイラーや自動車などです。この物質が大都市で夏におきる光化学スモッグの原因となっています。
CO2:二酸化炭素(にさんかたんそ)
二酸化炭素(CO2)はものが燃える時に発生します。石油や石炭などの化石燃料を大量に燃やしたことで大気中に多くなり、地球の温暖化に大きな影響を与えています。